ABOUT US

すべての始まりは、バックパッカーとして旅をしていた頃に訪れたミャンマーでした。

初めて足を踏み入れて以来、人のあたたかさや文化、風景に惹かれ、何度も通ううちにすっかりこの国が好きになりました。気がつけば妻もミャンマー人、2013年にはついにミャンマーへ移住。そこから、私たちの現地での暮らしと仕事が始まりました。

 

1998年のミャンマー(マンダレー)

移住後はまず旅行会社を立ち上げ、日本からのお客様を中心にミャンマー各地をご案内してきました。その後、妻の故郷であるシャン州の山間にある町・カローにて自家焙煎のカフェを開業。さらに小さな宿も始め、旅、コーヒー、地域の人々と関わる日々を重ねてきました。

 

農家をリノベーションして作った自家焙煎カフェ

カローでカフェを営む中で、ずっと気になっていたのが、この土地で育つコーヒーでした。

標高の高い山間部の気候、朝晩の寒暖差、豊かな自然環境。地元で収穫されたコーヒーには、まだ十分に知られていない可能性があると感じていました。一方で、当時のカローではコーヒーを国際市場へつなげる仕組みはほとんどなく、良い素材があっても、その価値が外の世界へ届く機会は限られていました。

そんな中で訪れたのが、新型コロナウイルスの世界的な流行でした。旅行会社の仕事はほぼ止まり、その後のミャンマー国内の政情不安によって、旅行業を取り巻く環境はさらに厳しくなりました。

それまで当たり前だった仕事ができなくなる中で、以前から少しずつ温めていた「カローでコーヒーをつくる」という構想に、本格的に向き合うようになりました。

農園で自分たちのコーヒーを育て、地域の農家からチェリーを買い付け、精製方法を試し、乾燥や選別を繰り返す。決して最初からすべてがうまくいったわけではありませんが、実際に生産の現場に立つことで、カローのコーヒーが持つ個性と可能性を、あらためて強く感じるようになりました。

「このコーヒーを、日本でもっと知ってもらいたい。」

そしていつか、カローという名前そのものが、一つのコーヒー産地として世界で知られるようになってほしい。

 

カフェ開業当初から地元カローの豆を使ったコーヒーは大好評でした

そんな思いから、私たちは現在、栽培・精製から日本への輸入、販売まで、自分たちで直接関わりながらカロー産コーヒーを届けています。

 

まだ大きな産地でも、有名な産地でもありません。

だからこそ、これからつくっていけるものがある。

地域の農家とともに品質を高め、継続してコーヒーチェリーを買い取り、カローでコーヒーを育てることが少しずつ地域の仕事と収入につながっていくこと。そして、そのコーヒーを日本をはじめとする新しい市場へ届けていくこと。

私たちは、単にコーヒーを販売するだけではなく、カローというまだ知られていない産地そのものを、少しずつ育てていきたいと考えています。